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冬になると思い出す。北海道・エース赤平工場で「ものづくりの現場」に感動した話

2019年12月。「まだ赤平工場を見学していないなら、再来週にでも行ってみたら?」の軽めの鶴の一声で、突如出張することに。

というのもエースには、創業1971年に操業を開始した日本で唯一のスーツケース工場が、北海道/赤平市にあるのです。

初めて北海道に降り立った私は、ダウンにブーツに極暖インナーを着込み防寒対策を万全にして、軽装の部長とともに赤平工場へ向かいました。
赤平駅で製造部の部長と合流。開口一番「今日は暖かいですね!」
カルチャーショックを受けました。
結構な積雪でしたが、どうやら気温がマイナスでなかったため暖かいようで・・・自分の防寒が過剰だったなと思い知らされました。

雪の赤平

↑雪深い赤平工場に到着

一通り挨拶を終え、スーツケースの製造工程を丁寧に解説していただきました。わたし一人だけのために。なんという贅沢!

東京本社の商品企画開発に携わる先輩方に、機械の配置や作業の流れなどを教えてもらい予習してから行ったので、説明を理解しながら見学ができました。

フレーム1

赤平工場見学の醍醐味は、スピーディーかつ精緻な職人技を間近で感じられること。
フレームは曲げ加工を施した後、手作業で噛み合わせの微修正をしたりと、細部まで気を配ります。
製品化した後では見えない位置、フレーム部分にシリアルナンバーが刻まれています。製造年月や品番などが記載されていて、品質管理や修理などに役立ちます。(実は社内でもあまり知られていません)

フレームナンバー

↑フレームには個別の識別番号が

次なる内装生地の貼り合わせは神業。糊が乾かないうちにスーツケースに貼り付けていきます。スピードと正確さが求められる作業なので、とにかく集中して作業されていました。

内装

そして各パーツの取り付けには、それまでの作業の正確さが必要不可欠です。美しく仕上げるための緻密な調整を行います。

パーツ取り付け

ひとつのスーツケースに、本当にたくさんの人が関わり、それぞれのプロフェッショナルが力を注いでやっと製品が完成する。それを改めて感じることができた旅でした。

プロテカのブランドサイトでは、北海道の緑豊かで爽やかな夏の季節とともに、赤平工場の魅力が感じられるコンテンツが掲載されています。
ぜひご覧ください。

担当:A.K